米国雇用統計は予想外の大幅な下振れとなり、週末には為替市場で円高が進行している。主力株が手掛けにくい中で、円高抵抗力の強い新興市場銘柄への関心が一段と高まる可能性も残るが、一部の銘柄には過熱警戒感も強まっており、全般的な利食い売り優勢の展開につながっていく公算が大きい。
日経ジャスダック平均は先週末まで9連騰が続いているほか、マザーズ指数も12月10日の戻り高値水準、並びに、1000ptの大台が接近しており、利食い売り圧力が強まりやすいと考える。また、短期資金の物色も、決算発表の接近で業績修正銘柄などが増加してくることから、中小型株の値幅取り狙いに集中していた資金の分散が想定される状況だろう。