前場の日経平均株価は96円安。前日の欧米株市場は総じて高かったものの、為替がドル安・円高方向に振れたことが重しとなったほか、海外の短期筋による先物売り観測もあり、前場中盤から下げ幅を拡大。前日比で一時127円安となり、取引時間中としては4月8日以来、約1週間ぶりに19800円を下回り、TOPIXも続落となったいる。業種別では、鉱業、石油・石炭製品、銀行、鉄鋼などが上昇率上位。一方、空運、サービス、精密機械、小売などが下落率上位となった。
個別では、米原油先物価格が大幅続伸した動きを受け、【1605】国際石油開発帝石や【1622】石油資源開発などが買われたほか、創傷治癒・皮膚再建材に関する特許が欧州で成立したと発表した【7777】３Ｄマトリック、茨城乳業の株式取得し中沢フーズと業務提携を発表した【3069】アスラポート・ダイニングなどがストップ高となっている。その他、マイナンバー関連、【4769】インフォメーションクリエーティブ、【3042】セキュアヴェイルなども前日に続き短期資金を集めている。
日経平均は引き続き日柄調整ムードで出遅れ銘柄や低位材料株などへ資金シフトの流れ。値動きの軽い銘柄を狙った値幅取りの動きは今後も継続しそうだ。
