前場の日経平均株価は172円安と反落。。連休中の米市場は上昇も、日本株は短期的な過熱感が意識され利益確定売りが先行した。売り一巡後は一時下げ渋る場面があったものの、中国・上海市場が軟調に推移していること、米国決算本格化を控え一段と買い上がるには材料不足な面も意識されている。業種別では、空運業、水産・農林業、金属製品、その他製品などが上昇率上位に。一方、鉱業、銀行業、輸送用機器、保険業などが値下がり上位となっている。
個別では、12年度より開始した次世代LSIの開発を完了し、2D/3DグラフィックスLSI「VF2」として製品化を行うと発表した【3652】ディジタルメディアプロフェッショナルや、7月1日付で監理銘柄(確認中)に指定されていたが、9日付でこれが解除され、監理銘柄(審査中)に指定された【3856】リアルコムがストップ高。産業革新機構が本体に出資する検討に入ったと報じられている【6753】シャープ、16日付でジャスダック(スタンダード)から東証1部へ市場変更を発表した【2742】ハローズなどが買い優勢となっている。また、想定以上の上方修正を引き続き評価する動きから【1802】大林組が続伸、他建設関連もこれに続き決算への期待が高まりから上昇する銘柄が目立っている。
本日は売り優勢も、米雇用統計発表後の米利上げ先送り観測で世界的に投資家心理が改善しているほか、日本株にも政策期待があり、更に下値を売り込む動きとなる可能性は低いと思う。もちろん警戒は必要だが、再度大きく売られるような局面があった月末緩和期待、郵政上場を控えてることを考えれば積極的に押し目は拾っておきたいところだ。