前場の日経平均株価は52円高と反発。米株高を背景に買い先行も一巡後は上値の重さが意識され上げ幅を縮小。新規材料に乏しいほか、中国景気減速懸念、本格化する決算発表を前に積極的に上値を追う動きにはならなかった。業種別では、情報・通信業、銀行業、繊維製品、海運業などが上昇率上位に。一方、建設業、石油石炭製品、非鉄金属、鉱業などが値下がり率上位に。
個別では、上方修正から【6254】野村マイクロ・サイエンスがストップ高となっているほか、連日ストップ高で勢いに乗る【6177】AppBankが本日も早々にストップ高を付けマネーゲーム化の様相。東証1部へ市場変更に伴い記念配当追加を好感された【3244】サムティ。カーナビなどの車載器に、ドライバーの次の行動を予測する技術をもとにした機能や情報サービスを、2016~17年をメドに追加すると報じたことが材料視された【6796】クラリオンなどは年初来高値を更新している。また、前日に続き【6079】エナリス、【6072】地盤ネット、【4777】ガーラなどが値を飛ばしているほか、【1433】ベステラなどへも再度短期資金が集まる急伸となっている。
目先、手掛かり材料に乏しいことからこう着感の強い相場展開が予想され狙いとしてはやはり値動きの軽い中小型株や材料株中心での値幅取り推奨。主力は急速に押した局面でのみ拾うスタンスがいいだろう。決算期待の高い銘柄も下がったときのみゆっくり拾い決算前に投げるイメージで。