本日の日経平均株価は62円安と反落。前週末に注目の集まった発表5月米雇用統計が低調だったことから円高・ドル安が急速に進行、米株安も重なり大幅安スタート。ただ、寄り付き直後に一時300円超安を付けた後は円高の一服などを受け買い戻し優勢の展開。下げ幅を大きく縮小させた。業種別では、鉄鋼、電気・ガス業、陸運業が値上がり上位に。一方、証券商品先物、鉱業、保険業などが値下がり率上位となった。
個別では、東京大学発のベンチャー企業である合同会社ジャノムとビットコインに関するアプリケーションの共同開発で業務提携したと発表した【3696】セレスや中国子会社が保有する土地の譲渡益と再開発への思惑が再燃の【6620】宮越ホールディングスなどがストップ高。東証1部に指定替えの【3571】ソトー、16年2-4月期は最終黒字転換で着地を好感された【2776】クリムゾンが一時ストップ高の大幅高に。また、6月3日にリリースしたばかりの新作『ドラゴンプロジェクト』がApp Store売上ランキングで早くもトップ10入りした【3668】コロプラ、三菱UFJモルガン・スタンレーが同社株のレーティングを『オーバーウェート』に引き上げた【5727】東邦チタニウムなどが大幅高となった。
今晩はイエレンFRB議長の講演内容では為替相場が大きく動く可能性がありこれの結果次第の面が多い。米5月雇用統計の結果を受けたイエレン議長の発言、市場では今月のFOMCでの利上げはないとみており、7月以降の利上げの有無が焦点になる。
何かしらの発言を好感されるようなら素直に幅広い銘柄への買い戻しが継続。また、嫌気されるような発言があれば個別銘柄中心の物色。為替相場にあまり左右されない材料株など値動き軽い銘柄中心の物色となるだろう。