本日の日経平均株価は485円安と大幅反落。前日のFOMCでは利上げが見送られ、米株安や円高進行の流れから売りが先行。その後も円高基調が止まらず下げ幅を拡大し、昼過ぎに発表された日銀会合の結果は現状維持が決まると更に為替は1ドル＝104円台に突入。主力の輸出関連を始め幅広い銘柄へ売りが広がり全面安商状となった。
個別では、高耐環境性に対応した車載用静電容量方式タッチパネルを開発し、16年下期から量産を開始すると発表した【6719】富士通コンポーネントや世界初となるマイクロファイナンスの勘定データ記録におけるプライベート・ブロックチェーンの実証実験に成功したと発表した【3853】インフォテリア。また、第1四半期8.6倍営業増益を好感の【3744】サイオステクノロジー。CIN治療ワクチンの開発・製造・販売権許諾で森下仁丹と基本合意の【4563】アンジェスなどがストップ高となった。
そのほかには、上場2日目となる【6194】アトラエ。17年にもアルツハイマー薬の臨床試験計画を発表した【4586】メドレックスなどが大幅高となった。
引き続き為替動向に警戒、連日の急落となっているが出来高、売買代金も今日の下げでもそれ程膨らんでおらずセリクラとはまだ言えない状況だ。狙いとしては上場直後のIPO銘柄、材料株の短期売買をしつつ、好業績銘柄の安値をコツコツと集めていくのが無難か。もしくは、ノーポジ、英国の欧州連合（EU）離脱の問題が落ち着くまで様子を見るのもまた一つの手かとは思う。
