本日の日経株価は3円高と小反発。後場は日銀が国債の指値オペ通知に金利が低下し、為替が急速に円安に傾くと一気に先物主導で上昇。ただ、引き続き米雇用統計前、週末要因などに上げ幅を縮小。前日終値付近でのもみ合いとなった。
個別では、フリージア・マクロスの会長の佐々木ベジ氏によるTOB開始を会社側が正式発表した【9867】ソレキアが後場ストップ高買い気配。また、スマホゲーム「「A3!(エースリー)」配信開始から100万ダウンロード達成のアナウンスがあった【3758】アエリアやエプソン(6724)グループと組んで眼鏡型の端末を使った作業現場の教育支援事業を展開するとの報道のあった【7812】クレステックが後場ストップ高となった。
その他、ソフトバンクを割当先として自己株式の処分を行うことなどを引き続き材料視の【7502】プラザクリエイトが3日連続のストップ高となったほか、トランプ米大統領が日本の自動車市場への批判を強め、新たな日米自動車摩擦が懸念されていることから、ジープやフィアット、BMW、ボルボなどの正規輸入車ディーラーである【3538】ウイルプラスホールディングス、【8298】ファミリー、【7623】サンオータスなどに買いが集まった。
後場は雰囲気的には一段安の流れに感じたが、日銀の指値オペ通知により上昇と今後の展開がまた読みづらい展開となった気がする。ひとまずは今日の雇用統計見極め、そして日経平均も1万9000円乗せもなれなかったことから引き続き円高、下値模索の展開は警戒。また、来週は日米首脳会談も控えており、様子見ムードとなりやすいだろう。
物色は変わらず決算手掛かりにした銘柄や上昇トレンド継続中の直近IPO群。手掛かり材料難から資金が入りやすいボロ株群などもチェックしておくと良いかと思う。