前場の日経平均株価は263円安と大幅下落。米株安、円高背景に売りが先行すると、米中首脳会談や北朝鮮問題を控えるとあって積極的な押し目買いも限定的。その後はジリ安の展開から1月の安値1万8650円割れ。長く続いたボックス相場が底割れしたことにより売り圧力が更に強まり全面安となっている。
個別では、朝鮮半島情勢への地政学リスク警戒の動き、今夜の米中首脳会談を控え防衛関連に資金が集中し、やはり防衛関連で特に資金が集まる【6208】石川製作所、【4274】細谷火工がストップ高となり、他の防衛間も軒並み買われる展開に。また、直近IPOの【6175】ネットマーケティングやSMBC日興証券が投資判断新規「1」、目標株価を4,100円と発表の【3415】TOKYO BASEなどが大幅高となった。
その他、佐々木ベジと富士通のTOB合戦となっている【9867】ソレキア。再度富士通がTOB価格を5000円に引き上げたことを材料視されTOB価格へサヤ寄せへ。
日経平均は直近警戒していた通り1月安値を割れてレンジ底抜けし、目先下値模索の展開へ。前日も書いたが下手な押し目買いはまだ禁物。個人の追証も確実に発生してる可能性高く、追証投げからのもう一段安も想定しておいたほうがいいだろう。