前場の日経平均株価は145円安と続落。米株安や為替市場で円高に振れている影響から利益確定の流れが先行。直近の短期的な過熱感も重しとなっている。前場半ばには一時1万8600円を割り込む局面をみせたが、一巡後は日銀によるETF買いなども意識され下げ幅を縮小といった展開。業種別では、空運、鉱業、石油石炭、医薬品、海運などが上昇する一方、金属製品、保険、銀行、情報通信、電力ガスなどが下落。東証1部の出来高は11億6427万株、売買代金は1兆2140億円。騰落銘柄数は値上がり496銘柄、値下がり1220銘柄、変わらず144銘柄。
個別では、前日引け後に発表された上方修正、配当増額を好感された【6267】ゼネラルパッカーがストップ高となったほか、前日に特別利益発生を発表した【9176】佐渡汽船が改め材料視され大幅高に。その他、直近IPO、値幅取りで人気の【3907】シリコンスタジオ、特定資金介入噂のある【6636】sol Holdingsなどが人気を集めている。
日経平均は5日線を割り込んで始まり、その後も下げ幅を広げているが、ボリンジャーバンドの+1σ辺りでの下げ渋りをみせている。一目均衡表では支持線として意識されている転換線レベルまで下げており、いったんは下げ止まりが意識されるところ。また、日銀がETF買いが行われるかも注目ポイント。