本日の日経平均株価は149円高と大幅続伸。前場は円安を好感され買い先行、日銀金融政策決定会合の結果公表や黒田総裁会見を控え、買い一巡後にやや上げ渋る展開となった。後場入り後は、寄り付き直後に日銀の金融政策決定会合の結果が現状維持と発表されたことで、一時伸び悩む場面もあったが、企業業績の拡大を手掛かりとして再び買いの勢いが増し、約3週間ぶりに年初来高値を更新した。業種別では、鉱業、電気・ガス業、小売業の上昇が目立ち、下落は保険業、パルプ・紙、ゴム製品など。東証1部の売買高は22億9108万株、売買代金は2兆6048億円だった。
個別では、特定資金の思惑や値動き軽さなどから短期資金が集まっている【8462】フューチャーベンチャーキャピタルや【2721】ジェイホールディングスが連日のストップ高。クックパッドと資本業務提携を発表した【3658】イーブックもストップ高となったほか、「物言う株主」として知られる村上世彰氏が大株主として登場した【7517】黒田電機が一時ストップ高の大幅上昇。その他、【36904】カヤック、【5856】東理ホールディングス、【3653】モルフォなどが大幅上昇し、中小型株への資金流入が強まる動きも目立った。
日銀の金融政策は現状維持となり出尽くしを警戒されれたものの、SQ絡みの思惑などから上げ幅を拡大し年初来高値を更新した。米雇用統計、日銀金融政策決定会合と、注目のイベントをこなしながら上昇への勢いを強めてきたことで、目先の売り圧力低下。週末SQに合わせ2万円台へ乗せてくる可能性も十分にありそうだ。
