前場の日経平均株価は99円高と、前日の米市場は下落も、主力株中心に押し目買いが優勢となり2万円台を回復。米FOMCや日銀の金融政策決定会合などを前に上値を買う動きにも慎重さがみられるものの、企業業績への期待感から個別株の物色意欲は旺盛な展開となっている。業種別では、鉱業が3%超の上昇を見せているほか、保険、不動産、電気・ガスなどが上昇率上位に。一方、金属、その他金融、医薬品などが下落率上位。前場の東証1部の売買高概算は9億6229万株、売買代金概算は1兆3393億8000万円。値上がり銘柄数は960、対して値下がり銘柄数は760、変わらずは160銘柄。
個別では、配当性向60%に引き上げを発表した【6954】ファナック、同じく配当性向引き上げ、期末配当を大幅に増額した【6272】レオン自動機、SMBC日興証券で投資判断を「1」目標株価を1万7000円に設定したこと好感された【4587】ぺプチドリームなどが大幅高。自社株買いを発表の【9742】アイネスはストップ高となったほか、中小型株では【9941】太洋物産、【7709】クボテック、【6636】sol Holdings、【4644】イマジニアなどが値を飛ばしている。
物色は決算や上方修正を手掛かりにした銘柄に六日っているほか、引き続き日替わりでの中小型物色流れへ。明日は休場、米FOMCなども控え短期資金は逃げ足も速いだけに前場人気化した銘柄など引け前に急落展開には警戒しておきたい。