前場の日経平均株価は91円安と3日続落。先週末の米株高を好感し買い先行も一巡後はマイナス転換。日銀会合、米FOMCを控え手控えムードが強いほか、中国・上海総合指数の軟調推移を受けて引けにかけて弱含みの展開となっている。業種別では、電気・ガス業、小売業、不動産業、繊維製品などが値上がり上位に。一方、鉱業が5%超の下落となっているほか、情報・通信業が4%超の大幅下落。石油石炭製品、非鉄金属などがその後に続いている。
個別では、先週末に続き、信越・北関東主体の建機レンタルとして豪雨の復興需要への思惑から【4669】ニッパンレンタル、【5216】倉元製作所、【6072】地盤ネットHD災害対策関連として人気継続。直近IPO、土木管理総合試験所、【7608】エスケイジャパン、【3911】Aiming、【9385】ショーエイコーポレーション、【2876】ジェーシー・コムサなども値を飛ばしている。一方、安倍晋三首相が11日の経済財政諮問会議で、高市早苗総務相に対して、携帯電話の通信料金引き下げの検討を指示したことが伝えられており、携帯大手3社【9437】NTTドコモ、【9984】ソフトバンクグループ、【9433】KDDIなどが業績への影響を警戒した売りから大幅安となっている。
目先、日銀会合、FOMC見極める必要があり手掛けづらい状況が後場も続く可能性が濃厚。短期値幅取りを以外は基本手出し無用の相場と見ていいだろう。