本日の日経平均株価は136円高の6日続伸。正午に日銀は金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定、円相場が対ドルで上昇したこともあり、売りが先行も一巡後まとまった買いが入ったことをきっかけに入りプラス転換。その後も上げ幅を拡大し、ほぼ本日高値圏で取引を終えた。業種別では、鉱業、鉄鋼、卸売業、非鉄金属などが上昇、値上がり上位に。一方、空運業、医薬品、繊維製品、その他製品などが値下がり上位となった。
個別では、【6269】三井海洋開発や【1605】国際石油開発帝石などのエネルギー関連株が大幅高となったほか、NY原油先物の上昇を受け【1662】石油資源開発や【8058】三菱商事、【8001】伊藤忠商事など、原油高メリット銘柄も上昇。16年2月期の上期及び通期業績予想を上方修正を発表した【4317】レイ、【3676 】ハーツユナイテッドグループと新サービスの共同研究を開始の【2158】UBICなどがストップ高となった。また、【1433】ベステラ、【3918】 PCIホールディングスの直近IPO銘柄や、前日急伸を見せた【8462】フューチャーベンチャーキャピタル。値動きの軽い中小型株の【4347】ブロードメディア、【2321】ソフトフロントなどの上昇も目立った。一方、9月売上高の前年割れを嫌気された【2780】コメ兵がストップ安、上半期好決算も出尽くし感が先行し、【7453】良品計画が大幅安となった。
日銀会合の結果一旦は出尽くしの動きが先行もその後切り返し強い動きに。再度月末に開催される日銀会合での追加緩和への思惑が根強いようだ。ただ、直近の急ピッチな戻りからの短期的な過熱感は引き続き警戒。また、明日から大型連休明けとなる中国市場の動きにも警戒だ。目先の最大の懸念材料であった中国市場の落ち着きを取り戻すようであれば日柄調整はどこかで入るとは思うが再び株価は上昇基調に向かうと思われる。