本日の日経平均株価は205円高の3日ぶり反発。前場の流れを引き継ぎ後場も寄りから買い優勢のスタート。1時過ぎにはこの日の高値1万8170円を付ける場面もあったが、終盤にかけやや上げ幅を縮小した。連日の大幅安の反動、政策期待や公的資金流入期待、アジア株全般が堅調に推移したことなどが本日の大幅反発につながったようだ。業種別では33業種中、32業種が上昇。ゴム製品、医薬品、サービス業、その他製品が上昇率上位に。値下がりは海運業のみとなった。
個別では、1株につき4株の割合で株式分割を実施を前場引け後に発表した【1430】ファーストコーポレーションが急伸。また、【3639】ボルテージが後場一段高。10月15日午後10時よりフジテレビ系列でテレビドラマ「オトナ女子」の放送がスタートする。主人公の「中原亜紀」の勤める会社は恋愛アプリを手がける「Fruitage(フルテージ)」。フルテージは女性向け恋愛ドラマアプリを開発・配信する同社がモデルとなっており、これを材料視する形で朝から買い優勢の展開となっていた。その他、前場から値を飛ばしていた【3653】モルフォ、14時に期業績予想の上方修正を発表した【9759】NSDなどが後場一段高となった。一方、前日に決算発表、上半期実績は計画未達を嫌気された【3087】ドトール・日レスホールディングス、15年12月期の通期業績予想を下方修正を発表した【9419】ワイヤレスゲートなどが大幅下落となった。
本日大幅反発も引き続き油断は禁物。翌週以降は中国の7~9月期GDPや五中全会、欧米日の金融政策決定会合などイベントが目白押しで全体の方向感は出にくいと思われる。急落局面での押し目は狙いたいが、基本は個別銘柄中心。決算期待の高い銘柄をスイング、材料株や中小型株で値幅取りなど上手く立ち回っていきたい。