前場の日経平均株価は189円安と2営業日続落。先週末の米市場が、10月の米小売売上高が市場予想を下回ったことで下落したほか、フランスでの同時多発テロを嫌気した動きから大幅安の展開。一時は300円超安の場面もあったものの、一巡後は年末へ向けての株高期待からの押し目買いも入り下げ幅を縮小。業種別では、石油石炭製品、鉱業、情報・通信業、精密機器、海運業の5業種のみが上昇。一方、空運業、その他製品、保険業、輸送用機器などが値下がり率上位に。
個別では、DILI(薬物性肝障害)予測試験用Ready to use 3D ヒト肝細胞培養プレート『Cell-ableＲ for DILI with PXB-cellsＲ』の商業用発売を発表した【4970】東洋合成がストップ高買い気配。【7608】エスケイジャパン、【8462】フューチャーベンチャーキャピタル、【6266】タツモなどが先週に続き人気を集め急騰しているほか、先週末に上方修正を発表の【2788】アップルインターナショナル、「筋ジストロフィー」などに対する新たな医療機器として3月に申請していた薬事承認が、厚労省の薬事・食品衛生審議機会で了解されたことが引き続き材料視されている【7779】CYBERDYNE なども買い優勢に。
本日の寄り前に発表された7～9月期GDPが市場予想を下振れもほぼ織り込み済み。今後は、補正予算の規模拡大などへの期待感があり後場は底堅く推移する可能性が高そうだ。ただ、引き続き同時多発テロからの地政学的リスクなどあり、目先の押し目狙いは引き続き慎重に。
