本日の日経平均株価は455円高と大幅反発。後場の日経平均は一時、中国・上海総合指数の一段安、為替の円高の流れから急速に上げ幅を縮小し、節目の1万7000円を割れる場面もあったがその後は持ち直しの動きへ。金融や輸出関連などの主力中心に強い動きとなった。ただ、引けにかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えやや様子見ムードとなり上値は重かった。業種別では、全33業種の全てが上昇。値上がり率上位にはその他金融業、パルプ・紙、銀行業、情報・通信業などが並んだ。
個別では、【3896】阿波製紙、紙すきの製法を生かしたシート状の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の供給を始めるとの報道から3日連続のストップ高。また、5G(次世代移動通信システム)関連として人気再燃し、【6778】アルチザネットワークス。Oakキャピタル が26日、大量保有報告書を提出の【3043】モジュレ。16年11月期予想は会社側が保守的とコメントした【3907】シリコンスタジオなどがストップ高となった。
テーマ株では、AR・VR関連の本命銘柄。【4312】サイバネットシステムが4営業日ストップ高と他関連銘柄が下がる中で依然強い動きをキープ。やや出遅れて関連銘柄入りの【3393】スターティアが一時ストップ高の大幅上昇。フィンテック関連からは本命の【3778】さくらインターネット、関連銘柄の一角【3690】ロックオンの上昇が目立った。その他、セキュリティ関連の一部の銘柄。【3356】テリロジー、【4736】日本ラッド、【3394】ネットワークバリューコンポネンツなど買い戻し、見直し買いの動きがあった。[
明日は今晩の米FOMCの声明文の発表。その声明文がタカ派的になるかハト派的になるかでどちらかに大きく傾く可能性が高い。現状はどちらの内容になってもその後は日銀会合も控えており、目先はこれらイベント全て通過までは引き続き短期売買。テーマ株や材料系中小型株など地合いにあまり左右されないところで値幅を取っていく作戦が一番いいかと思う。