前場の日経平均株価は103円安と続落。前日の原油安を背景にした欧米株安を嫌気から売り先行スタート。また、1ドル=112円台を割り込む円高も重しとなった。一巡後は中国・上海総合指数などの上昇などをきっかけに押し目買いも入ったが戻りは限定的となっている。業種別では、その他金融業、銀行業、水産・農林業などが値上がり率上位に。一方で、鉄鋼、電気機器、卸売業などが値下がり率上位となった。
個別では、増配や株式分割発表を材料視された【4687】TDCソフトウェアエンジニアリングやビットコイン関連株として再注目を集め【8732】マネーパートナーズグループがストップ高となった。また、アスラポート系が筆頭株主なったと発表の【9973】小僧寿しが大幅続伸となったほか、自社株買い、消却を発表した【3106】クラボウ、3月1日付でマザーズから東証1部へ変更すると発表した【9419】ワイヤレスゲートなどの上昇した。
原油動向、為替などを要因に不安定な地合いは継続。週末に控えるG20を見極めへ。それまでは完全に短期売買メインの立ち回りで。節目の1万6000円付近では戻り売り圧力も強いが後場はこれを回復できるかが鍵となりそうだ。これが無理だと再度下値模索の展開。売り仕掛け的な動きも想定しておきたい。