前場の日経平均株価は243円高と大幅続伸。麻生財務相の円売り介入準備発言などが背景か為替相場1ドル=108円台後半まで円安進行。これを好感する動きから買いが先行。伸び悩む場面もあったが中国の4月工業生産者出荷価格指数(PPI)が市場予想を上回ったことなどもあり、その後先物主導で上げ幅を拡大させた。業種別では、ガラス土石製品、保険業、その他金融業が値上がり上位に。一方、値下がりは石油石炭製品、鉱業の2業種のみとなっている。
個別では、筆頭株主の異動完了で改めて中国平安グループとの事業展開などを期待から【3264】アスコットがストップ高。日本郵便を活用した在宅医療向けサービス開始を発表した【4350】メディカルシステムネットワークもストップ高となった。また、第1四半期決算好感の【8892】日本エスコン、決算発表、7期ぶりに復配するとした【5480】日本冶金工業が大幅高に。その他、1対2の株式分割を発表した【8282】ケーズHD、今期も2桁の営業増益見込みの【9474】ゼンリンなども買い優勢となった。
人気の新興市場。テーマ株では、円安進行から主力へやや資金抜けている印象。ただ、前日大きく賑わったデジタル教科書関連は人気継続か【3933】チエル、【3393】スターティア、【3658】イーブックイニシアティブジャパンなどは本日も急伸。その他、バイオ、越境EC、人口知能(AI)などはまちまち。やや利益確定売りが強い状況となっている。
後場は日経平均が強ければ引き続き主力メインとなりそうだが、伸び悩むようなら新興市場へ資金が戻ってくる展開も。