前場の日経平均株価は56円高と5日続伸。前日の米市場は原油高好感から上昇したものの、朝方は福島県沖を震源とする地震が発生しリスク回避的なドル安・円高から売りが先行した。ただ、地震による被害が限定的と伝わるとその後はプラス転換。祝日前、直近急ピッチな上昇からの利益確定売りが出るなかで堅調に推移した。
個別では、NVIDIAと総括サポート契約を締結を引き続き材料視の【2488】日本サードパーティやカジノ関連の【2743】ピクセルカンパニーズが連日のストップ高。また、クラウド型顧客管理システムがLINE法人向けサービスと連携の【3908】コラボスや映画『この世界の片隅に』のヒットへの思惑に配給会社の【9633】東京テアトルがストップ高となった。
その他、デジタル教科書関連、すららネットと学校向けデジタル教材の共同開発の【3933】チエルが押し目買いに切り返し大幅高となったほか、株主優待制度の導入の【8029】ルック、日産が保有株売却で合意と伝わった【7248】カルソニックカンセイなどの上昇も目立った。テーマ株ではカジノ法案審議入りに前向きな発言を自民党の二階俊博幹事長がしたとの事から【3625】テックファーム、【7997】くろがね工作所など他にも関連銘柄の上昇が賑わった。
明日は日本が勤労感謝の日の祝日、24日は米国が感謝祭の祝日となっており、祝日明けは参加者は限定的だと思う。直近の過熱感は引き続き意識しつつも本日賑わったカジノ関連を始め、個人の個別物色への物色意欲は旺盛で引き続き上昇トレンド継続、賑わっている銘柄には資金が集まる可能性が高くこれら銘柄で短期売買が無難なところか。