本日の日経平均株価は87円安と反落。後場は一時安値を更新と、週末要因、米11月雇用統計、4日のイタリアで憲法改正を問う国民投票など重要イベントを控えポジション調整からの利益確定売りが優勢の展開。終盤にかけては先高期待への押し目買いに下げ渋ったが戻りは限定的。ゴールドマン・サックス証券がマイナス金利深堀実施の可能性低下を指摘。出遅れ感、割安感が強いことから、銀行をオーバーウエートに引き上げを好感。メガンバンク3行を中心に銀行株の上昇が目立っていた。
個別では、独自開発したモーターコアが最先端エコカーに採用を引き続き材料視の【7726】黒田精工が3日連続のストップ高。クレジットカード加盟店にICチップ付きカードへの対応を義務付ける改正割賦販売法が本日の参議院本会議で可決されたことを受け、ICカード関連として【7855】カーディナルが一時ストップ高の急伸となったほか、同じく関連銘柄として【3753】フライトHDも買われた。
その他、仕手性強い小型株の【9927】ワットマンやゲーム関連、複数の新作ゲーム期待、VR関連として注目【3664】モブキャスト。秋元康氏らが資本参加するVR子会社(パルス)期待の高い【3689】イグニスなどが後場一段高と上昇が目立った。
週明けは米11月雇用統計および4日のイタリア国民投票の結果を受けての動きなだけに予想は難しいが、もし荒れた展開、大きく下げたとしても根強い先高期待のほか、日銀によるETF買い、個人の押し目買いも入りやすい相場環境。円安基調が大きく崩れない限りはの年末上昇トレンドは不変と見て良いと思う。個人的には押し目買いを推奨したい。