本日の日経平均151円安と続落。注目の集まった、イタリアの国民投票の結果を受けレンツィ首相が辞意を表明。政局混乱や大手銀行の不良債権問題などの懸念から朝方から売りが先行した。売り一巡後は先高期待、日銀によるETF買いなども意識され押し目買いも入ったと思われが終日軟調な推移となった。
個別では、小型株循環の流れから資金流入。先週末に続き【5950】日本パワーファスニングが連日のストップ高となったほか、同社製造のモーターコアが最先端のエコカーに採用されたことを引き続き材料視の【772】黒田精工は3日連続のストップ高。また、通期上方修正好感の【5971】共和工業、大引け前にかけてはゲーム関連の【3810】サイバーステップなどもストップ高に。
その他、先週末引け後に東証1部に鞍替え、株式分割などを発表した【3465】ケイアイスター不動産、同じく週末に決算発表、決算内容を好感された【235】日本駐車場開発、新たな映画「君の名は。」関連として名前が挙がった【7625】グローバルダイニングなどが大幅高となった。
テーマ株からは来週のプーチン大統領の訪日を控えロシア関連株が軒並み上昇したほか、「バラスト水」排出規制で日本船1000隻超が対象との一部報道からバラスト水処理関連が久々に人気化の展開となった。
明日は、イタリアの国民投票の結果を受けての今晩の欧米市場の動きに注目。欧州市場は既に堅調に推移し、これを好感する動きから先物も既に200円超の上昇となっている。
