本日の日経平均株価は80円高と続伸。注目・警戒された週末の日米首脳会談を問題なく通過し、安心感。また、米株高、円安などを背景に朝方から買いが先行した。買い一巡後は円安の一服、新規の手掛かり材料難から積極的な上値追いにはならず、やや利益確定売りに上げ幅を縮めた格好だ。
個別では、三越伊勢丹ホールディングスがTOB。完全子会社を目指すとした発表を受け【9373】ニッコウトラベルがストップ高。また、先週末に発表された決算好感の電子書籍関連の【3641】パピレス、決算・増配などを好感の【4595】ミズホメディー、上方修正好感の【7244】市光工業など、決算シーズンということもあり、決算手掛かりにした銘柄の上昇が目立った
その他、上方修正の【7312】タカタ、【9964】アイテックなどが一時ストップ高の大幅高となった一方で、秋元康氏ネタの思惑で直近急上昇の【3661】エムアップが増坦規制重石に急落、先週末期待ハズレの決算の【3556】リネットジャパンはストップ安に。
日米首脳会談通過も今度は14日、15日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に様子姿勢となる可能性が濃厚。為替動向に注視。物色は引き続き決算銘柄、好チャートの銘柄を中心に監視がいいだろう。日経平均は節目1万9500円を早々に抜けてこれるかが一つのポイントとなりそうだ。