先週の株式市場は日経平均が一週間で1200円以上も上昇を見せた記録的な週となった。一週間の主な動向を表すなら、月曜は米株高・企業業績への期待で続伸。火曜はFOMCを控え先週唯一の小反落。水曜は米株高、鉱工業生産の上振れから3週間ぶりの1万5500円台に。木曜は円安や安倍首相の発言から続伸し1万5600円台を回復。そして最終日、金曜には日銀の追加緩和決定により755円高の1万6413円と年初来高値を更新したのだ。更に前週も考慮すれば、世界景気の減速懸念から反発、米株式相場の上昇、企業の好調な決算、円安基調と追い風となる材料は多数存在したのだ。気になるのは次週の影響である。大幅高でのスタートは考えられるが、この2週間で日経平均が1800円以上上げているだけに、利益確定売りに押され調整場面に入る形も想定される。こんな時だからこそ冷静に判断したいところ。