本日の日経平均株価は74円安と反落。後場の日経平均はECB理事会や米雇用統計など重要イベントを前に積極的な売買は控えられた印象。売り優勢で始まった後は押し目も買いも入りこう着強い状況が続き小幅なレンジでの推移となった。業種別では、建設業、水産・農林業、情報・通信業、空運業などが値上がり率上位に。一方、ガラス土石製品、パルプ・紙、精密機器、海運業などが値下がり率上位となった。
個別では、ノロウイルスに対して不活化効果のある「殺ノロウイルス組成物」で特許を取得したと発表を材料視の【2611】攝津製油や家電向けIoT用アナログ半導体の開発を材料視の【3727】アプリックスIPホールディングスが連日のストップ高。また、いちよし証券の買い推奨のレーティングの買い推奨を好感された【1720】東急建設ほか、全体的な建設株の上昇を受け【1899】福田組、【1853】森組なども大幅上昇。その他、中小型株の一角、【6663】太洋工業が急伸、【3111】オーミケンシ、【3772】ウェルス・マネジメントなども後場一段高となった。
日経平均は5日線が支持線として意識されているほか、ボリンジャーバンドの+1σ、一目均衡表の転換線を上回っての推移となるなど、底堅さが意識されている状況。明日のECB理事会、4日の米雇用統計の内容が出てくるまでは物色は引き続き中小型株やテーマ株メイン継続。日経平均は上値は重いものの、下値も堅く本日同様にこう着感の強い相場展開が明日も続くと思われる。