前場の日経平均株価は121円安と3日続落。前日に米市場が上昇も為替が円高・ドル安に進行しこれを嫌気され朝方から売り優勢。一時は節目の1万7000円を割れる場面もあった。その後は押し目買いも入りやや下げ幅を縮めるも、主力企業の企業業績懸念、今週控える雇用統計などもあり積極的に買いづらく上値は重い状況だ。業種別では、パルプ・紙、石油石炭製品、鉄鋼、非鉄金属などが値上がり率上位に。一方、保険業、医薬品、小売業、ゴム製品などが値下がり率上位となっている。
個別では、【3331】雑貨屋ブルドッグが3日連続のストップ高。また、米アマゾンが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」の「IoTデバイスを提供するAPNテクノロジーパートナー」に登録されたと発表した【6836】ぷらっとホーム。前日決算発表で上方修正、配当増額を好感の【1994】高橋カーテンウォール工業。インバウンド対策ツール「グルくる」が特許を取得を引き続き材料視の【2479】ジェイテックなどもストップ高となった。
その他、前日発表された決算好感の【9412】スカパーJSATホールディングスが買われ高値ブレイク。通期計画の進捗率好感の【7280】ミツバ、【4091】大陽日酸なども買われた。また、ボロ株の上昇も目立ち【6775】TBグループ、【3390】ユニバーサルソリューションシステムズ、【7853】フード・プラネット、【2134】燦キャピタルマネージメントも高い。
日経平均は前日の大幅安、本日も下落も戻りは鈍く方向感に欠く展開。企業決算が警戒されているほか、週末には雇用統計も控えここは一旦様子見に回るのが無難か。また、地合い悪化時はテーマ株が強い印象がここ最近は強かったがここ数日戻りも鈍くやや流れか変わった感も。