前場の日経平均株価は146円安と反落。注目の集まったECB理事会の結果は、マイナス金利の拡大と資産買い入れの増額を発表。市場予想を上回る内容で一時は好感。先物も上昇し、一時は心理的節目の1万7000円台を抜ける場面もあったが、その後のドラギ総裁の会見で今後の追加緩和に否定的な見方を示したことで一転、欧州株が下落。日経平均も完全にいってこいとなった。日経平均は、朝の寄り付き後は一時276安まで付けた後は円高の一服から下げ渋る展開となっている。
個別では、前日の第3四半期36.6%営業増益、期末一括配当も引き上げを好感された【4026】神島化学工業やこれといった材料は確認できたないが【2876】JCコムサが一時ストップ高の急伸。アスラポートとの資本業務提携を好感された【3370】フジタコーポやゲーム関連の一角、新作『ワールドクロスサーガ』の事前登録開始が刺激材料に【3624】アクセルマークがストップ高となった。
テーマ株からはAI(人工知能)関連から【6031】サイジニア、【3744】サイオス、【6182】ロゼッタ、【3905】データセクションなどの上昇が目立ち。民泊関連から前日事業検討の報道から賑わった【3807】フィスコや直近分割も材料視された【3300】AMBITIONなども上昇している。
ECB、ドラギ総裁の発言を嫌気もやや過剰反応との声もある。後場は引き続き戻りを試す展開を期待したい。また、来週日銀会合への思惑も。