前場の日経平均株価は7円安と小反落。寄り付き安く始まるとその後は一時プラス転換。ただ、日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ流れから上値も重くその後は再度マイナス圏へ。一巡は小幅安水準でのもみ合いとなっている。
個別では、前日引け後に発表の第1四半期での通期会社計画に対する営業利益進捗率は50.6%と進捗率を好感されストップ高買い気配。また、ADCT社とがん治療用抗体のオプションライセンス契約締結を発表した【4583】カイオムや国立がん研究センターと共同で出願していた界面活性剤ペプチド技術について、「がん幹細胞を含むまたはそれに由来するがんの治療としての適用」に関する特許が日本で成立したと発表し、【7777】3Dマトリックスもストップ高となっている。その他、これといった材料は確認されていないが、【6974】日本インター、仕手性の強い銘柄として有名な【6620】宮越ホールディングス、【4651】サニックスなど中小型株の一角が賑わう展開に。前日に新規上場の【6187】LITALICOはストップ安からストップ高とボラティリティの激しい動きとなっている。
テーマ株からはフィンテック関連として新たに注目が集まる【2335】キューブシステムが連日のストップ高。これに刺激を受けたか【3853】インフォテリア、【3778】さくらインターネットなども反発。また、民泊関連も人気を集め【1435】インベスターズクラウド、【3300】AMBITION、【8889】アパマン、【3457】ハウスドゥなどの上昇が目立っている。
後場は日銀会合の結果を受けての反応を見てどう動くか。発表直後の先物動向を見極めていきたい。とは、いっても米市場は15日~16日、FOMCも控えており。方向感は出難い可能性が高いか。