前場の日経平均株価は88円安と反落。前日の米株安や為替相場の円高進行を背景に売りが先行スタートとなったが、売り一巡後は円高の一服を受け下げ幅を縮小。麻生太郎財務・金融相が午前の閣議後の記者会見で、円高進行に対して「場合によって必要な措置をとる」と発言。為替介入への警戒から円高一服の要因となったとされている。業種別では、食料品、水産・農林業、その他製品が値上がり上位に。一方で、鉱業、海運業、輸送用機器が値下がり上位となった。
個別では、NEDOの「追加実証・用途開拓研究支援事業~サンプルづくり支援事業に採択」と報じられた【4586】メドレックスや前日もあったボロ株物色の流れからの仕掛けか?【4772】デジタルアドベンチャーなど一時ストップ高の急伸。また、前日引け後に業績修正、赤字幅縮小の【7612】コモンウェルス。【6661】オプテックス・エフエーと画像処理用LED照明事業で業務提携で【6669】シーシーエスなどが大幅高となっている。
テーマ株では、材料から前日ストップ高の【4565】そーせいが2万円台の大台突破し、朝方からの買い優勢の展開から他バイオ株へ買いが波及し軒並み上昇しているほか、新興市場の人気の成長株などもそーせいの上昇に刺激を受け上昇。【3914】ジグソー、【1435】インベスターズクラウドなどテーマは違えど、人気のテーマ株本命どころには買いが集まっている印象だ。
後場は週末要因からの上値の重い展開が想定しつつ為替動向を注視。為替の動き次第では引けにかけプラス転換の可能性も。もちろん引けにかけての手仕舞い売り、急落への警戒も怠らずといったところか。物色は引き続き新興の中小型株、バイオ銘柄をメインに見ておきたい。