本日の日経平均株価は186円高と続伸。原油高を背景に米株が上昇したほか、為替相場1ドル=109円台などを好感され買いが先行。その後はやや円高に振れたこと、戻り待ち売りなどに押され上げ幅を急速に縮小する場面もあったが、政策期待などが前場持ち直し。後場は前場終値付近でのもみ合い、明日に控える1~3月期実質国内総生産(GDP)などから様子見姿勢が強かったものの、引けにかけ一段高のほぼ高値引けとなった。業種別では、海運業、鉱業、電気などが値上がり上位に。一方で、値下がりは情報・通信業の1業種のみ。
個別では、近畿大学が構築した「ハイブリッド型アクティブラーニング教室」に、教員の授業運営をサポートする授業支援システム「CaLabo LX(キャラボエルエックス)」を導入したと発表したデジタル教科書関連【3933】チエルがストップ高となったほか、引き続き17年3月期の大幅増益見通しを好材料視された【3238】セントラル総合開発、黒字転換、自社株買い好感の越境EC関連【6081】アライドアーキテクツが連日のストップ高となった。
今期大幅増益見通しの【7236】ティラドや業績予想保守的との見方から【9605】東映などが大幅高。その他、スマホゲーム「FINAL FANTASYBRAVE EXVIUS」の世界配信発表の【3903】gumi。面白法人【3904】カヤックなどの上昇も目立った。一方で、一時寄り付いたものの、越境EC関連、「神の手」期待の【6176】ブランジスタが連日のストップ安と株価が前日の高値から約半分とキツイ下げとなった。
明日発表されるGDPの結果をまずは見極め。下振れした場合など政策期待が高まる可能性が強いが、既に大分織り込まれている可能性もあり上値を追うにはやや材料不足感も。ただ、引け後に為替が一段と円安に進んでおり、このまま明日に繋がるようであれば主力中心。また、引き続き好決算、材料から本日賑わった銘柄など人気を集める可能性が高い。マザーズ銘柄は強弱はっきり分かれており、完全には落ち着いたとはいいきれない状況。当然ながら好調な銘柄中心に短期売買。本日はマザーズを牽引する【4565】そーせいを中心にリバウンドする銘柄も多かったが本格的に落ち着いたかも見極めていきたいところだ。