本日の日経平均株価は81円安と反落。前週末に開催された主要7ヶ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では目立った成果がなかったことから失望売り。為替が円高も傾いたことも嫌気され朝方から売りが優勢となり一時300円超安まで売られた。ただ、売り一巡後は円高の一服など徐々に下げ幅を縮小する展開となったが、今週控える伊勢志摩サミットなどの結果も見極めたいとの動きもあり戻りは限定的。東証1部の売買代金は1兆7092億円と今年最低を記録した。
個別では、ネイティブソーシャルゲーム「クラッシュフィーバー」がApp Store セールスランキングTOP10入りを材料視された【2497】ユナイテッドや中国抗がん剤最大手のハンルイ社とOBP-301(テロメライシン)の中国のでのライセンスに関する基本合意書の締結を決定した【4588】オンコリスバイオファーマなどがストップ高。また、生体認証ログイン管理サービスを販売開始を材料視された【8704】トレイダーズ、16年5月期の通期業績予想を上方修正を好感された【3645】メディカルネットコミュニケーションズなども人気を集めストップ高となった。
その他、『ラブライブ!サンシャイン!!』、7月放送開始が決まりこれが材料視されたかゲーム一角の【3656】KLABが買い優勢、先日発表し、一時急伸した「うたぷり」期待も再度徐々に出てくると思われる。また、値動きの軽さからか短期資金が集まり【8518】日本アジア投資や映画「ガルム・ウォーズ」への関心が高まったことから【3791】IGポートなどが急伸、大幅高となった。
テーマ株は、バイオ関連の【4589】アキュセラ・インクが次なるそーせいなどと期待高まりストップ高。【4565】そーせいグループが堅調に推移し2万円台の大台回復。人口知能(AI)関連の【6182】ロゼッタ、【3905】データセクションなどの上昇も目立った。
明日も引き続き為替睨みの展開を想定。伊勢志摩サミットも控え主力はやや手掛けづらい可能性もあるが新興市場、マザーズが息吹き返してきており、個別材料株、テーマの中心銘柄の売買。本日同様に賑わう可能性が高いとみる。