前場の日経平均株価は44円高と7日ぶり反発。朝方は欧米株安、円高を背景に小幅安スタート。その後はすぐさまプラスに切り返す場面があったが、再度マイナス転換。昨晩一時ドル・円109円台を付け円高、企業業績懸念などへの警戒感が根強く100円超安を付けたが直近連日の下げからの反動もあり、押し目買いが入り徐々に切り返し再度プラス圏に浮上した。業種別では、電気・ガス業、鉄鋼、パルプ・紙が値上がり上位に。一方で、情報・通信業、水産・農林業、保険業が値下がり率上位となった。
個別では、企業向けUSBストレージ(外部記憶装置)「QBOX-mini」を5月に発売すると発表し、前日ストップ高の【6734】ニューテックがストップ高。WEBサイト・アプリ運用支援事業を買収の【6033】エクストリームが連日のストップ高となった。また、東証1部に指定替えの【3852】サイバーコムが急伸、前日決算内容を好感された【6279】瑞光が大幅高。福岡高裁が川内原発の運転差し止め抗告棄却から【9508】九州電力、【9503】関西電力、【9509】北海道電力、【9507】四国電力など電力株の一角が買いを集めている。
直近の連日の下げからの反動から再度プラス圏に浮上したものの、ここから更に一段高を狙うにはやや手掛かり材料不足か。目先は戻り売り優先、個人に人気の高い成長性の高いテーマ株、トレンドが崩れていない銘柄を中心に押し目狙い。回転用、中期目線用など上手く分けて回転させていきたい。