本日の日経平均株価は315円高と大幅反発。後場は日銀金融政策決定会合の結果を前に追加緩和への期待からプラス圏に浮上すると、日銀会合の結果「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を行なうとの発表があると、マイナス金利の深掘りは見送られたことから銀行株を中心に金融セクターが急上昇。また、為替も円安に傾き主力の輸出関連などにも買い戻しが入り全面高商状となった。業種別では、33業種全てが上昇し、値上がり上位には銀行業、保険業、証券商品先物などが並んだ。
個別では、前日好決算の【3398】クスリのアオキが後場一段高でストップ高まで買われたほか、日米韓、がん対策で連携報道から【3645】日本メディカルネットコミュニケーションズがストップ高に。また、【4996】クミアイ化学との経営統合で基本合意の【4989】イハラケミカルは両社とも大幅高となった。その他、正午に材料特許材料のあった【4563】アンジェスMGは先日は材料からいってこいも本日材料発表から急伸、買い一巡後も高値圏を維持。秋の学会シーズン、ノーベル賞など秋に賑わう傾向が強いバイオ関連の一角としてを向けて週明けの動きにも注目してみたい。
なお、今晩注目の集まる米FOMCでは利上げが見送られるとの見通しが見方が強い状況。利上げ見送りならドル安・円高が加速すると思われ本日大幅上昇となった日経平均だが油断あ禁物。また、9月利上げ実施で米国株が急落するようだと円安加速はプラス要因も、利上げ実施からの米株安に引きずらる可能性も。そう考えるとFOMC通過後もしばらく方向感見極め、極力慎重なスタンスが無難かとは思う。