本日の日経平均株価は204円高と大幅続伸。注目の集まったOPEC（石油輸出国機構）の減産合意を受け原油高、為替相場1ドル＝114円80銭台までドル高・円安進行した流れを好感。1月4日の今年最高値（1万8450円98銭）を11カ月ぶりに更新した。
個別では、総務省がテレビ番組をインターネットで同時に配信する「ネット同時配信」を19年にも全面解禁との一部報道から人気化していた【4308】Jストリームが増担規制解除から。バイオ関連、中国企業と「テロメライシン」のライセンス契約締結を発表した【4588】オンコリスバイオファーマなどがストップ高に。
また、アスラポートと資本業務提携を発表し、経営再建期待などから【9973】小僧寿し。後場のザラ場中に中小飲食店向けシステムの販売で光通信と合弁会社を設立を発表した【3814】アルファクスなどもストップ高まで買われた。
その他、直近IPOの【3550】スタジオアタオ、【3967】エルテスなどが一時急伸。材料、値動きの軽い中小型株の【6172】メタップス、【7834】マルマン、【2354】安川情報システム。仕手筋の仕掛け噂の【2134】燦キャピタルなどの上昇も目立ったほか、OPECにおける減産合意で原油価格が上昇、採算改善の期待から【1605】国際石油開発帝石など、エネルギーセクターなどが大きく上昇した。
明日は週末要因、米11月雇用統計を控えるほか、4日にはイタリアで憲法改正の是非を問う国民投票を控えており、積極的には買い難い状況かと思う。本日後場は上げ幅を縮小と、多分これらイベント前の利益確定売りが出たと思われ明日も引き続き利益確定売りに警戒。
押し目買い意欲は依然強いとは思うが、今年は国民投票系のイベントで荒れる傾向あり、イギリスのEU離脱、直近の米大統領選など。一応、直近の相場には過熱感もあるだけに注意しておいて損はないと思う。
