本日の日経平均株価は85円高と反発。イタリア国民投票の結果は織り込み済みとの見方から前日の欧米市場の上昇、日経平均もこれを受けて朝方から買いが先行した。ただ、買い一巡後は新規の手掛かり材料難のほか、今週控えるメジャーSQ、来週控えるFOMCを控えていることもあり、様子見ムード、利益確定売りに上げ幅を縮小した。
個別では、超電導フライホイール蓄電システムの実証試験助成期間が終了。電力平滑化の有効性が確認された【7709】クボテックや人工知能（AI）技術を用いた病理診断支援ツールの開発への取り組み開始を発表した【6656】インスペックがストップ高。また、独自開発のモーターコアが最先端のエコカーに採用されたことを引き続き材料視されている【7726】黒田精工は5日連続のストップ高となった。
その他、直近IPOの【6537】WASHハウス、【3967】エルテス、【3550】スタジオアタオが買いを集め。東証1部への鞍替え材料視の【6078】バリューHR、人工知能(AI)の Laplace（ラプラス）期待などある【6172】メタップスのほか、小型株の一角、直近の低位株の循環、低PBRなど材料視か【5987】オーネックスなど大幅高となった。
テーマ株からはロシア関連で、【4616】川上塗料が急伸。ロシア関連、カジノ関連、万博関連とテーマが複数絡む【9362】兵機海運なども人気を集めた。
明日は荒れる傾向が強いSQ週の水曜日、先物動向には要警戒。また、今週のSQを通過も来週には今度はFOMCを控えており、積極的には上値を追いづらい状況。目先は短期資金を集める値動き軽い中小型中心に値幅取り狙いが無難かと思う。
