本日の日経平均株価は122円高。米3月雇用統計の発表を控えた週末でもあり、日経平均は利益確定売り先行スタート。一巡後は、好需給を背景にした押し目買いが入ったほか、大型投信資金の流入期待などからプラス圏へ切り返し展開となった。後場入り後は様子見ムードから上げ渋る場面も見られたものの、緩やかに上げ幅を拡大する展開となり、この日の高値で取引を終えた。業種別では、その他製品、ゴム製品、食料品の上昇が目立ち、下落は銀行業、電気・ガス業、精密機器など。東証1部の売買高は17億1351万株、売買代金は1兆9898億円。
物色面では、第1四半期の営業利益5割増、SMBC日興証券は目標株価を3,330円→3,720円に引き上げた【2809】キューピーが急伸したほか、【2915】ケンコーマヨネーズ、【2206】江崎グリコ、【2201】森永製菓など食料品株が軒並み上昇。個別では、直近IPOのなかで割安感が目立った【3131】シンデン・ハイテックス。LINE関連株の【2321】ソフトフロント。新作ゲームアプリ、「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」への期待の高い【3760】ケイブなどが後場一段高となりストップ高。主力では、【6758】ソニー、【4901】富士フイルム、【7751】キヤノンなどが年初来高値を更新した。一方、マグネシウム電池を活用した防災機器を材料視されていた【5216】倉元製作所が前場の大幅高から急反落となった。
米雇用統計を控えていること、海外市場が聖金曜日の祝日に入ることから海外勢の売り圧力が低下する一方で、年金資金や投信資金などの流入により底堅い展開がとなっている。週明けは雇用統計次第ではあるが、ある程度悪い結果になっても折り込み済みとの見方も。また、来週は日銀金融政策決定会合および黒田総裁会見を控え追加金融緩和への期待も根強いだけにこれらの結果が分かるまではこう着感の強い相場展開となりそうだ。