昨晩発表された米雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が、季節調整済みで前月比12万6000人の増加にとどまった。26万4000人増加した2月を大きく下回り、2013年12月(10万9000人)以来1年3カ月ぶりの低水準。市場の予想(24万5000人)も大きく下回る結果。
これを受け3日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、ドルが売られて一時1ドル=118円71銭まで円高・ドル安が進んだ。米労働省が同日発表した3月の雇用統計が市場予想を下回る内容となったことが影響。雇用情勢の改善が鈍っているとの見方から、円を買ってドルを売る動きが広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに慎重になるとの観測も強まって日米の金利差縮小が意識され、円買い・ドル売りの流れを後押した格好に。