本日の日経平均株価は362円安と4日ぶり反落。FOMC、市場の期待通りの利上げ見送り発表も先行き不透明感が台頭から寄り付きから売り先行スタート。売り一巡後は前場終わりから後場中盤かけて揉み合いの展開も引けにかけては大型連休(シルバーウィーク)を控えポジション整理の売りに押されほぼ安値引けとなった。業種別では33業種中32業種が下落。値上がりは、情報・通信業の1業種のみ。一方、保険業が5%の下落、鉄鋼、ガラス土石製品、陸運業、銀行業などがその後に続き下落率上位となった。
個別では、【2468】フュートレックがストップ高。前日に業務提携先の米TranscribeMe社提供する書き起こしサービス「TranscribeMe!」のAPIを用いて、イー・フュージョンの録音・再生・共有の多機能ボイスレコーダーアプリ「Voice Recorder HD」と連携したと発表、材料視された。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、投資判断を新規に「バイ」、目標株価を980円に設定した【2120】ネクスト。30日からTPP交渉に参加する日米など12カ国が米国で閣僚会合を控え、TPP関連。一時特定資金の介入などともはやされ急騰した【2286】林兼産業なども上昇した。その他、【9941】太洋物産、【3782】ディー・ディー・エス、【7746】岡本硝子、【6636】sol Holdingsなども値を飛ばし大幅高。値上がり上位に並んだ。
本日は米利上げ先送りで不透明感、5連休中の海外市場を警戒、一旦のポジション整理が引けに加速し下落した。ただ、来週は9月配当取りに絡み、信託銀行の配当再投資に伴う先物買い需要が発生するとみられている。海外市場が比較的落ち着いて推移、連休明け心理的節目の18,000円で下回らず底堅くスターとする展開となれば再度買い戻し、戻り歩調を強める可能性が高い。また、足元で混乱している安保法案が納まれば経済対策への期待感も出てきそうだ。