大型連休明け前場の日経平均株価は422円安の大幅続落。連休中の欧米株安を嫌気から投資家心理も悪化し、売り先行スタート。世界景気の先行き不透明感が強まるなか積極的に押し目を拾う動きにはならずまずは落ち着きどころを探る展開か。
個別では、10月1日付で鹿児島銀行と経営統合して共同持ち株会社である九州フィナンシャルグループが上場する。本日はMSCIへの新規採用に伴う需給思惑などが高まる展開になり急伸し、年初来高値を更新。【5448】東京鋼鉄は、【5449】大阪製鐵が同社株式の公開買付けを開始する予定と発表している。買付価格は1株当たり630円。これを材料にストップ高買い気配。また、企業のIT投資が追い風となり、コスト構造改革も進んでいるほか、子会社が手掛ける防災システム事業なども材料視しされ【4814】ネクストウェアが先週に続き値を飛ばしているほか、TPP関連。【2286】林兼産業、【2538】ジャパン・フード&リカー・アライアンス、【2060】フィード・ワンホールディングスなども堅調に推移している。一方、【9984】ソフトバンクグループが年初来安値を更新。
後場は一段安安の展開を警戒。材料株など値動きのよい銘柄等へは短期筋の資金が向かいやすい、目先的には主力処は手がけづら、材料系の銘柄等への割り切りスタンスでの売買を中心に。また、9月決算・中間期末を控え、配当利回りの高い銘柄にも資金が回る可能性はあるが押し目狙いは慎重に。