前場の日経平均株価は312円高と反発。ダウ工業株30種平均が反発したほか、前日大幅安の反動などから日経平均は寄り付きから買い先行。一巡後は更に上げ幅を拡大し、幅広い銘柄へ買い戻しの動きとなっている。ただ、前場引けにかけては戻り売りに押されやや上値の重い展開に。業種別では、その他金融業、保険業、化学、輸送用機器などが値上がり上位に。一方、下落は食料品、空運業の2業種のみ。
個別では、【3914】ジグソーが大幅続伸。FFRIが、IoTセキュリティ分野における共同研究に続き、25日付で事業・販売提携を発表。引き続きこれを材料視する動きか。【4587】カイオムはTrop-2抗体に関する特許について、カナダにおける特許付与の決定通知を受領したと発表を好感されたほか、【7624】NaITOは15年3~8月期(第2四半期累計)決算を材料視から大幅高。また、【8248】ニッセンホールディングスは、米ペイパルが中国向けに日本ネット通販を売り込むと報じられた。同社など15社が、ペイパルの決済サービスを導入した中国向けサイトを用意するとあることから、業績への寄与を期待した買いが殺到し大幅高となっている。
前場は自律反発動きから大幅反発も終盤にかけては上値の重さが目立つ展開。前日の下げで完全に底を打ったとも言い難く後場も上値の重さが目立つようなら上げ幅を縮小も想定。先物動向には注視しておきたいところだ。
注目では、前場引けにかけて上げ幅を広げてきていた【2138】クルーズ、期待の高い新作アプリゲーム「ファイナルファンタジーグランドマスターズ」の配信も近いとされ後場にかけ一段高の可能性も。また、インバウンド関連の一角【9726】KNT-CTホールディングス、【2450】一休など、直近強い動きをしている銘柄にも注目。