前場の日経平均株価は16円安と6日ぶり反落。急ピッチな上昇への警戒感、短期的過熱感が意識され利益確定売り先行。一巡後は根強い先高期待からの押し目買いが入るものの、積極的な上値追いとはいかず前日終値を挟んだもみ合いとなっている。業種別では、鉱業、不動産業、繊維製品、食料品などが値上がり率上位に。一方、非鉄金属、パルプ・紙、ゴム製品、鉄鋼などが値下がり率上位となっている。
個別では、【7779】サイバーダインのロボットスーツ「HAL医療用」が10日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会で、新医療機器としての薬事承認申請が了承され連日の上昇。また、サイバーダインからの連想買いからロボット関連が軒並み上昇。【3444】菊池製作所がストップ高となっているほか、【6324ハーモニック・ドライブ・システムズ、【3741】セック、【6433】ヒーハイスト精工なども買われている。その他、決算と同時に発表した株主還元方針が評価された【6369】トーヨーカネツ、第3四半期の決算を発表し、これを好感された【4321】ケネディクス、今期営業益と期末一括配当予想を増額修正の【4918】アイビー化粧品などの上昇も目立っている。
後場は14時30分に発表される10月の中国鉱工業生産指数、小売売上高などの発表を見極めへ。日経平均は上値は重く新たな材料待ちといった印象。主力の押し目を狙いつつ、好決算銘柄、材料株などで短期値幅取り狙いがよさそうだ。
