前場の日経平均株価は174円安と8日ぶり反落。前日の欧米株安のほか、直近での急ピッチな上昇からの短期的過熱感を警戒する動きから利益確定売りが優勢の展開。寄り付き安く始まるとその後も下げ幅を拡大、一時308円安まで下げ幅を拡げた後にやや下げ幅を縮小している。なお。11月限オプションSQ値は19496.87円(概算)となった。業種別では食料品、水産・農林業、その他製品の3業種のみが値上がりに。一方、電気・ガス業、鉱業、倉庫運輸関連、海運業が値下がり率上位に。
個別では、【2658】ウライがモスト・ユーによるTOB価格270円にサヤ寄せする動きから昨日のストップ高に続き大幅上昇し、値上がりトップに。前日に決算発表し、これを評価する動きから【9028】ゼロ、【4080】田中化学研究所、【3814】アルファクス・フード・システム。ウィズ・パートナーズとの業務提携を材料視された【3698】CRI・ミドルウェアなどがストップ高に。その他、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を引き上げた【4321】ケネディクス、ロート製薬と革新創薬に共同出資を発表した【4576】デ・ウエスタンなども買い優勢となっている。
予想通りだが一旦の利益確定売りの動き。年末への先高期待は高いがもう少し過熱感が冷えるまでは押し目買いは慎重にいきたいところだ。ジリ安局面では押し目買いは慎重に、急落局面では強気のイメージで。