本日に日経平均株価は6円高と小幅に7日続伸。先高期待は依然高いものの、やはり後場は明日のオプションSQを前に方向感に乏しくこう着感の強い相場展開となった。業種別では、電気・ガス業、金属製品、パルプ・紙、不動産業などが値上がり率上位に。一方、銀行業、鉱業、その他金融業、空運業などが値下がり率上位となった。
個別では、MBO実施で買付価格270円にサヤ寄せする動きから【2658】ウライがストップ高。前場から値を飛ばし、一部特定資金の仕掛けの噂も度々ある【7608】エスケイジャパンが後場一段高となりストップ高となったほか、前日の決算発表から急動意した【6384】昭和真空は連日のストップ高に。その他、野村證券が格上げ「中立」→「買い」目標株価引き上げとなった【7239】タチエス、前日に発表した第1四半期の決算内容のほか、こちらも野村證券が投資判断を格上げ「中立」→「買い」目標化引き上げも好感され大幅高となった。
明日は日経平均は、今晩のイエレンFRB議長講演を受け、為替市場や米国市場がどう動いてくるかに注目が集まる。年末へ向け先高期待は高いも7連騰、直近急ピッチな上昇からの一旦の上昇一服も引き続き頭に入れておきたい。誰もが予想はしていると思うが、もう一段の上昇には新規材料が必要なのは確かな状況。戻り本格化前に仕込んだ既存ポジションは放置しつつも、新規参入分は短期売買をメインに。