前場の日経平均株価は102円安と6営業日ぶりに反落。円強含みのほか、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜に伴う地政学リスクなど警戒した動きから利益確定売りが先行。一巡後は押し目買いも入るも現状戻りは限定的となっている。業種別では、鉱業、電気・ガス業、石油石炭製品、鉄鋼が値上がり率上位に。一方、証券商品先物、銀行業、その他金融業、保険業などが値下がり率上位となっている。
個別では、前日に続き【6753】シャープが大幅続伸となったほか、直近IPOの【7183】あんしん保証が前日大幅安からの反発【6182】ロゼッタが活況、大幅高に。また、テーマ株のロボット関連も人気を集め【3444】菊池製作所、【6977】日本抵抗器製作所、【7779】CYBERDYNEなどの上昇も目立ち、値動きの軽い中小型株の一角、【3815】メディア工房、【4736】日本ラッド、【3776】ブロードバンドタワーなどが上昇率上位にランクインしている。
トルコ軍がロシアの爆撃機を領空侵犯したとして撃墜。両国間の緊張が高まる状況で地政学リスクが警戒されやすい。方向感がいまいち掴み難く、中小型株メインの短期売買中心がベストかと思う。また、政府は本日25日に「総合的なTPP関連政策大綱」を決定する。TPPの大筋合意を機に、中小企業の海外進出を後押しする攻めの政策を打ち出すとされ、農業や食品などTPP関連への物色が意識されやすくなる可能性も。