本日の日経平均株価は108円高と続伸。後場の日経平均は買い先行で始まると、その後は先物主導で上げ幅を拡大し14時前には一時117円高の1万8991円まで上昇。大引けにかけてやや伸び悩んだが、明日の大納会での「掉尾の一振」株高を期待する買いが入った模様だ。業種別では、ゴム製品、食料品、小売業の3業種を除いた30業種が上昇。値上がり率上位には、パルプ・紙、海運業、電気・ガス業、鉄鋼などが並んだ。
個別では、テックビューロとブロックチェーン技術を応用したEC用受注エンジンの実証実験を開始するとの発表の【3690】ロックオンがフィンテック関連として急伸したほか、同じフィンテック関連【3778】さくらインターネットが後場一時ストップ高まで買われた。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では目標株価800円に上げを好感された【9681】東京ドームが高値引けで年初来高値を更新したほか、直近仕掛け的な買いが入る【3807】フィスコが後場終盤にかけ急伸。その他、特段の材料は確認されてはいないが【7714】モリテックス、ドローン関連の【6888】アクモスなどの上昇も本日は目立った。
年末株高、「掉尾の一振」期待から後場一段高とはなったが閑散相場。外国人投資家は休暇入りと本腰入った買いとはいえずこのまま明日、年明けと上昇していくかとなるとやや疑問が残る。明日は今晩の引き続き原油相場の動きからの欧米市場の動き次第といったところだと思う。
米株高となり19,000円を乗せてのスタートなら19,000円の大台をサポートに堅調に推移する可能性もあるが、欧米株が反落。安く始まるようなら19,000円乗せられなかったことからの手仕舞い売りに警戒。物色の中心は継続してフィンテック、自動運転、民泊などを中心に直近IPO、材料株がメインとなると思うがこれも直近急騰している株は年内の手仕舞い売りには注意しておきたい。