本日の日経平均株価は229円安と大幅反落。後場は手掛かり材料の乏しい中で為替が再度円高に振れたことから下げ幅を広げ一時本日の安値を更新。その後は終盤にかけ下げ幅縮小する流れにはなったが週末要因も意識され戻りは限定的となった。業種別では、空運業、不動産業の2業種のみ。一方、鉱業、石油石炭製品、非鉄金属などが値下がり率上位となった。
個別では、【3928】マイネットは、10日に、スマートフォンゲームのセカンダリ市場の成長を背景に今期の営業益は2.1倍になりそうだと発表し、その後買いが急増。発表後からの6営業で5日ストップ高と圧倒的な買いを集めている。また、日銀によるマイナス金利導入以降、預金金利の低下に伴う金庫需要増加の思惑から金庫関連として、【7986】日本アイ・エス・ケイが一時ストップ高の急伸、そして【7997】くろがね工作所がストップ高となった。
その他、公差マネジメントツールがソリッドワークス認定ゴールド製品に認定された、AR・VR関連の本命とされ【4312】サイバネットシステムが後場急伸し、ストップ高で引けたほか、IoT関連としてテーマ物色の流れが継続している【6836】ぷらっとホームやアシッドポンプ拮抗薬の韓国特許査定やGalliprantの欧州承認申請で【4579】ラクオリア創薬などの上昇も目立っていた。
日経平均は連日方向感が定まらず、為替相場の動きに連動するような動きを見せている状況だ。この動きは多分来週末の26~27日に中国・上海で開催されるG20(20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議まで続くと思われ。ここで金融市場の安定化に向けた政策協調など検討、何かしらポジティブ内容が発信されればまた相場の流れも変わるかと思う。
G20までは人気材料株、テーマ株などの中小型など短期売買(値幅取り)しつつ、3月末に向けて配当妙味の高い銘柄の押し目待ち。日経平均が急落するようなポイントがあれば積極的に拾っていくスタンスを継続。ほぼ今週と同じやり方で問題ないだろう。