本日の日経平均は58円高と反発。後場の日経平均は円高の一服から下げ幅を縮小して始まるとプラス圏に浮上、節目の1万6000円を挟んでもみ合いとなり再度マイナス圏に沈む場面もあったが、大引けかけ持ち直し本日高値圏で大引けを迎えた。業種別では、不動産業、金属製品、鉱業が値上がり率上位に。一方で、電気機器、保険業、機械などが値下がり上位となった。
個別では、2016年1月の単月営業利益が黒字化、四半期単位で早期の黒字化を目指すとの情報からゲーム関連の一角【3667】enishが後場から急伸ストップ高。また、前日に主力の電子基盤事業において、化学繊維製テキスタイル(布)上に金属回路を形成する技術を開発したと発表した【6663】太洋工業やコニカミノルタビジネスソリューションズと資本業務提携すると発表し、これを材料視されている【3622】ネットイヤーが連日のストップ高に。その他、見直し買い?短期的な仕掛けか【3734】インテアHDが大幅上昇となったほか、後場のザラ場中に自社株買いを発表した【2871】ニチレイが後場一段高に。
テーマ株では、前場から賑わった仮想通貨関連はほぼ高値圏を維持。また、後場からは先週も話題となった。自動運転タクシーの実証実験開始と伝わり自動運転関連の【3663】アートスパークが後場一段高の大幅上昇となり、【4667】アイサンテクノロジーはストップ高まで上昇した。
後場プラ転と不安定な相場展開ながら強い動き。目先はこれから多数控える経済指標に注目が集まるかと思われる。今晩米国は、2月ISM製造業景況指数や2月新車販売台数などの発表が予定。また、週末には雇用統計など。方向感は掴みにくいがテーマ株に中小型材料株は人気継続。明日も短期売買メインの立ち回りを意識していきたい。