本日日経平均株価は594円安と4日続落。日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)での景況感の悪化を嫌気され朝方から売り優勢で始まると終日調に推移、リバウンドほぼなしの全面安の展開となった。米雇用統計を控えているほか、週末要因なども重しに。また、3月の中国製造業PMI(財新)は事前予想を上回ったものの、材料視されず。業種別では、全33業種が下落し、値下がり率上位には、電気機器、電気・ガス業、鉱業などが並んだ。
全面安の相場展開のなか個別では、いちよし証券がレーティング「A」でカバレッジ開始。目標株価600円の【1429】日本アクアや日本郵便との業務提携、薬の宅配を開始と報じられた【4350】メディカルシステムネットワーク、直近IPOの【6191】エボラブルアジアなどがストップ高となったほか、直近人気のバイオ株、本日信用規制解除明けとなった【4563】アンジェスMGや根強いスマホゲーム「神の手」期待の【6176】ブランジスタ。鹿児島県の川内工場にセルロースナノファイバー(CNF)の第1期商業プラントを建設すると発表した【3877】中越パルプ工業などが大幅高となった。
週明けも短観悪化により企業業績へ対する不透明感が重しとなる可能性が高いほか、今晩控える米雇用統計の結果にもやはり注目が集まる。
直近の米株の上昇を考えると例え雇用統計の結果が良好だったとして短期的には一旦の出尽くしから下落するパターンも想定。これに連れ安する形で日経平均も下げるようなら短観悪化でリスクオフとなるなか更に下げを加速、一時的には1万6000円台割れてくる可能性もあるとみておいたほうがいいかもしれない。