前場の日経平均株価は39安と8日続落。朝方は前日の欧米株高を背景に買い戻しの動きが進み一時は前日比155円高まで上昇する場面もあったが、一巡後は戻り売りや一段の円高を受け上げ幅を縮小するとその後マイナス転換。財政出動、政策期待もあるものの手控えムードも強い状況となっている。業種別では、鉱業、石油石炭製品、情報・通信業などが値上がり上位に。一方で、小売業、輸送用機器、食料品などが値下がり上位となっている。
個別では、出資企業の「VR THEATER」展開を引き続き材料視された【7610】テイツーが連日のストップ高。ファインテックジャパン出展の「空中ディスプレー」を材料視、かつてのk氏銘柄【4064】日本カーバイド工業や仕手性強い小型株として有名な【3777】ジオネクストなどが一時ストップ高の急伸となっている。他にもボロ株【6993】アジアグロースキャピタル、【3350】レッド・プラネット・ジャパン、【3323】レカム、【7638】シーマなど2桁の銘柄の上昇が目立っている。
後場も不安定な相場。方向感に欠く展開が想定され為替動向を注視、新興を中心とした中小型株メインの物色が無難だろう。もちろんどの銘柄も深追いは禁物。短期売買を心掛けておいたほうがいいと思われる。