前場の日経平均株価は150円高と4日続伸。週末に注目されたイエレンFRB議長講演では、今後数ヶ月内での利上げの可能性が示唆され為替相場が円安基調へ。また、消費増税が再延期や政策期待、米株高を背景に買いが先行。一巡後はもみ合うも1ドル=110円台後半まで円安に振れたことなどから上げ幅を拡大。節目の1万7000円台に接近した。業種別では、輸送用機器、ガラス土石製品、パルプ・紙が値上がり上位に。一方で、空運業、鉄鋼、証券商品先物が値下がり上位となった。
個別では、株式分割や「Ahkun EX AntiMalware」シリーズ製品・サービスの最新バージョンにおいて、国内で猛威を振るう身代金要求型マルウェア「ランサムウェア」対策機能を実装したバージョンをリリースすると発表した【3927】アークン、スマホゲームアプリ『蒼の彼方のフォーリズム』の事前登録開始の【3935】エディアがストップ高となった。AI活用の映像解析インデックスシステムを引き続き材料視の【4736】日本ラッドが連日のストップ高。
また、株主優待制度を拡充の【2652】まんだらけや自動運転関連【3652】DMPが一時ストップ高の大幅高となった。一方で、インサイダー取引の疑いが出てきた【4589】アキュセラは4営業日連続のストップ安に。
日経平均は1万7000円台に接近。ただ、今晩は米英市場が休場となることから売買は7245億円と先週に続き低調。例え今日中に1万7000円台抜けたとしてもこれ維持、今後1万7000円台で足固めできるかがポイントとなりそうだ。増税延期も思った以上に織り込まれている感もある。