前場の日経平均株価は59円高と反発。イエレンFRB議長の講演を受け、米国株の上昇に加え、ドル・円が1ドル=107円台半ばまで持ち直したため買いが先行スタート。一巡後、メジャーSQ算出に向けた短期的な仕掛けへの警戒感などから一時マイナス転換となったがその後、引けにかけ再度上昇に転じた。
個別では、テンセント社傘下のWeChat Pay事業部との協業を好感された【3680】ホットリンクやiPS細胞から育てた細胞を目の難病である「加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究を始めると発表したことが伝わった【4593】ヘリオスがストップ高。また、株式分割の【7314】小田原機器。テンセントの日本でのスマホ決済サービス報道を材料視の【3623】ビリングシステム。子会社の取引について不正がなかったとの報告を受けた【3726】フォーシーズなどが一時ストップ高の大幅高となった。
イイレンFRB議長講演を受けた早期利上げ観測の後退から再び円高懸念がある状況。今週はメジャーSQも控え、現状は買い優勢だが買い材料に乏しいのは変わらず。売り仕掛け的な動きには警戒しておきたいところだ。